緊急の安心サービスは、美術館を訪れるすべての人が、安心して作品と向き合える環境を守るための来館者サポート機能です。体調不良や不安を感じたとき、また不審者や不審物を発見した際など、万が一の状況にすぐ連絡・相談ができるよう設計されています。スマートフォンやデジタル端末からアクセスできる「緊急連絡ボタン」などを通じて、必要なサポートを即時に届けることが可能です。
本サービスは、美術館と来館者との信頼を可視化するための設計です。安全を確保するだけでなく、来館者が安心して滞在できる環境を整えることで、美術館は“信頼できる場所”としての存在を確立します。

美術館が来館者に提供する安心

緊急・安心サービス｜01

緊急・安心サービスは、来館者が体調不良や危険を感じたとき、また不審者や不審物を発見した場合など、万が一の際にすぐ通報・相談できる仕組みです。館内には「緊急連絡ボタン」や「警備室への直通連絡先」を配置し、来館者が迷わず行動できる導線を整えています。通話を通じて状況を共有することで、館内スタッフや警備チームが迅速に連携し、来館者の安全を最優先に対応することが可能です。
この仕組みにより、美術館は“安全を提供する場所”としての信頼を確立します。安心して滞在できる空間を保つこと──それは単なる防災対応にとどまらず、来館者に寄り添う信頼と安心を育てる、美術館の新しいホスピタリティのかたちです。

来館者と直接つながる安心

緊急・安心サービス｜02

来館者自身が体調不良や不安を感じた際、また不審者・不審物を見つけた場合に、館と直接つながる「緊急・安心ボタン」を利用できます。ワンタップで通話が開始され、警備室または館内の担当者がリアルタイムで状況を確認。必要に応じて救急対応や他の来館者への注意喚起を行います。自動音声ではなく、人と人とが直接つながる安心を設計の基盤としています。
この機能により、体調不良時には迅速な救護が可能となり、命を守るための初動を早めます。また、不審物や不審者の発見時にも即時の対応を行い、来館者全体の安全を確保します。技術による安全ではなく、信頼関係による安心を支える仕組みとして、美術館と来館者が共に安全を守る関係を築きます。